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スペインで日本人俳優として活動中。関西のあんちゃんの悪戦苦闘と成長を綴った元気の出るブログです。


by k-chulo
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「HIKIKOMORI」 クランクイン


いよいよ、「HIKIKOMORI」の撮影がスタート。

短編作品なんで撮影のための拘束日数は数日間のみ。
そのうち半日はナレーションの録音になる予定。


撮影初日は、いきなりストーリーの後半部分から撮影。

  引きこもりの少年(Takeshi)が、ネットで知り合った
  別の少年と一緒に自殺を図るが、Takeshiは途中で
  逃げ出してしまう。「自殺すらも出来ない」と自分を
  責めながら、ひとり泣いている。

・・・っていう、最後のクライマックス部分。


撮影場所は、ティビダボのちょっと奥まったところに
ある野外駐車場。バルセロナの景色が一望できる
見晴らしの良い場所。

だけど、さすがに早朝の野外はとにかく寒い。
吐く息が真っ白。山のほうなんで、街中に比べて数度
気温が低いはず。準備が完了するまでスタッフの車で
待機することに。


しばらくして、共演者が到着。

共演者も「日本人」の設定だったので、K-chuloから
「おはようございます」って日本語で挨拶したら、

「おっはようごぜぃいめぇす」

って返ってきた。

共演者は日本人とカタラン人のハーフで日本語はほとんど
喋れないって言っていた。なかなか若くて感じの良い
お兄ちゃん。自殺を誘う役にしてはやさしすぎるかなって
のが第一印象。(いやぁ、実際に演技すると第一印象は
裏切られ、かなりの熱演でした)

さて撮影自体は、自殺場所まで車で乗り付けるシーンから
自殺するシーンまでを割りとトントンと撮影していった。

共演者のY君はあまり演技の経験がないといいながら、
なかなか巧く絡んでくれる。台詞がほとんどないシーンが続く中、
画面に緊張感が出せていたと思う。


そして、最後のクライマックスシーンの撮影。

  車の窓ガラスを割って(もちろん、実際は普通のガラス)、
  こぶしから血(糊)が流れて、
  (感情を高めて)むせび泣く。


スタッフが気を利かせてカットの合間合間に毛布を持って
きてくれたが、このシーンは車の外でカットが割りと長めなので、
リハを何回か繰り返しているうちに、手がかじかんでブルブル
震えてきた。最後のほうは体の芯からブルブルきていた。

だけど、これがむせび泣くシーンと上手くシンクロして、
より現実感のあるシーンになった(と思う)。


この映画のクライマックスシーンの撮影は終わったので、
気分的にはホッ。


演技的にいまいち納得いかない部分もあるんですが、あとは
監督の編集にお任せするしかないですよね。

残りのシーンは今週と来週に撮影することになっています。

また、報告します。
by k-chulo | 2005-02-22 23:18 | ACTING