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スペインで日本人俳優として活動中。関西のあんちゃんの悪戦苦闘と成長を綴った元気の出るブログです。


by k-chulo
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バルセロナ 地下鉄トンネル工事でマンションごと陥没


ここ最近ずっとバルセロナで報道されているのが
地下鉄工事で地面が陥没したってニュース。

地下鉄の延長工事をしていて、事前に十分に
地質検査をしていなかったため、地面に穴が
開いてしまい、マンションと地下のガレージが
その穴に落ち込んでしまいました。

事前に危険を察知して、住民は非難していた
ので負傷者はなかったみたいです。

その後、他のマンションの壁にも亀裂が入って
いるのが発見されたりして、その地域一帯
約1000人近くの住民が緊急避難させられています。



なんともかわいそうなのは、この被害者の人たち。

家財道具などはそのままに貴重品のみしかもたずに
避難させられています。

おまけにその危険なマンションは取り壊し。


テレビのニュースで見ましたが、

まずマンションの壁が剥がされ、リビングのテレビとか
ソファ、テーブル、食器棚とか丸見えの状態
(りかちゃん人形のおうち状態)から、
大きなハンマーみたいなのがついている機械で
ドッシャーン、ガッシャーンって壊されていました。

なんとも当事者からしたら耐えられない仕打ちですよね。

しかも、マンションによってはあまりにも危険ということで
貴重品を取りに入ることすら出来ず、ほとんどなにも
持たずに非難させられている人もいるみたいです。


ふと思ったんですけど、スペイン人の老人って結構
へそくりで現金を家に置いている人が多いんですよね。
そんな人なんかはどうするんやろう。

あと、家族の写真とか思い出の品物とかは買い替え
できないもんなぁ。
これが瓦礫の山に埋まってしまうってのは、かなり
精神的につらいですよね。

このことを配慮してか、瓦礫の山から見つかった
一部の写真はこんな形で持ち主にかえされたようです。
いやぁ、無くなるよりはましやけど、
これはこれでかなり酷ですねぇ

バルセロナ 地下鉄トンネル工事でマンションごと陥没_c0012903_19183347.jpg

上の写真はLa Vanguardiaの記事より


ちょっと不謹慎かもしれないけど、ふと昔みた
「岸辺のアルバム」ってドラマを思い出した。
(ちょっとググってみたら、これって77年の作品みたい。
ってことは再放送をみたんですね) 

この作品は崩壊寸前の家族がテーマ。
旦那は仕事一途、奥さんは不倫、娘は外国人の彼氏に
弄ばれる、息子は多感な受験生って設定で家族が
バラバラになっていく姿を描いていて、

最終回、洪水でマイホームが流される直前に
息子役の国広富之が家の中にとりに戻ったのが
家族の幸せだった頃の写真が写っているアルバム、
ってところがクライマックスだったと記憶しています。


さて、カタルーニャ政府も被害者1家族当たり
10000ユーロと住居の提供を決定しているみたい
ですけど、こういうお金で買えないものって、
保障のしようがないですよね。

まだまだこの問題あとを引くようです。
by k-chulo | 2005-02-11 19:23 | LIFE in BCN