週末もテレビCMオーディション
2004年 12月 21日
実は先週末、某Bufete de abogado(弁護士事務所)の
テレビCMのオーディションがあった。
金曜日と土曜日の2日間の間に行けばいいということだった
ので、早速、金曜日の午前中に行ってみた。
一般的なテレビCMのオーディションかと思ったら(普通は
状況設定・台詞は事前に用意されている)、オーディション
スタジオの小さな入口に
「弁護士に相談する状況を想定して
3分間の演技をするように」
との張り紙。
げぇ~、台詞は自分で考えるのかよぉ?
いくつかの状況設定は提示されていたので、演技は即興で
なんとか考えられるけど、それに合わせて台詞をすぐに
考え出すってのが難しい。
おぉ、やべぇ。
スペイン人役者達の状況設定の選択肢は、
「離婚したい」、「財産問題で家族がもめている」
「資金繰りがうまくいかないので会社を倒産させたい」等。
外国人俳優の状況設定は
「Quiero nacionalizarme.(国籍が欲しい)」
「Quiero regularizar mis situacionoes.
(現状を改善したい)」
要は、なんか味付けしながら、ビザが欲しいって
ことを演技すればっていうことやな。
控え室でグルグル頭を回転させながら、台詞を考えて
いたけど、いきなり3分喋り続けろ、なんて厳しい。
そこで、仕切り直しってことで一旦、家に帰ることにした。
土曜日もオーディションなんだから、金曜日一日、台詞と
演技を練って再度挑戦することに決めた。
早速、金曜日の午後、相棒のJに頼んでK-Chuloの素案を
口語的なスペイン語表現に直してもらって3分ちょっとの台詞を
作った。
状況設定は、こんな感じ…
日本人男性。バルセロナで建築を学んでいる学生。
カタランの女性と出会って恋愛関係にある。すぐに結婚をしたい。
ただ、彼は3年前に日本で結婚していて、子供もいる。
彼と妻との関係はすっかり冷め切っているが、妻が離婚に合意しない。
日本での婚姻関係はカタラン人の彼女は知らない。
彼は、この件について彼女には黙っていたい。
なぜなら、彼女がこの事実を知れば、破局を迎えると
考えているから。
彼から、弁護士への質問は、
「日本での婚姻関係を知らせずに、スペインで合法的に
結婚できる方法がないか」
と、まぁ、かなり安っぽい昼メロチックな設定。
台詞も演技もバッチリ練習して、再度土曜日の午前中に
オーディション会場へ。
控え室には数名しかいない。この分だと、15分もせずに
自分の番が回ってくるだろうと思い、最後のイメージトレーニング。
さて、いよいよ僕の番。
何に緊張したのか、なぜか最初の台詞が頭からぶっ飛んだ。
でも、なんとか持ちこたえた。イマイチ自分で100%納得する
出来じゃなかったけど、金曜日にあのまま飛び込みで受ける
よりは、ずっとましな演技だったはず。
最後に「Quiero conseguir la nacionalidad.
( I want to obtain the nationality.)」という
決め台詞の撮影をして、オーディション終了。
最後に、カメラマンの女性が、
「あなた昼メロ(telenovela)好きでしょ?
なかなかいい設定だわ。わたし好きよ」だって…
うぅ~ん、今回はあんまり自信ないです。。。
by k-chulo
| 2004-12-21 20:49
| ACTING