こんな裏方仕事もあるのぉ?
2008年 10月 27日
まずは、残念なお知らせ。
例のビッグプロジェクトのテレビ番組、
最終的に、無期限延期(キャンセル?)となりました。
ただ、「重大な事情」ってのが、時間の問題でもあり、
こちらの解決次第で、番組復活の可能性はあるようです。
諦めずに復活を期待しています。
多分、忘れた頃に、復活しそうな気がしてます…。
それでは、気を取り直して。
今週は、映画の仕事でした。
スペインのアカデミー賞ともいえるゴヤ賞の受賞監督イサベル・コイシェの最新作。
日本が舞台となるサスペンス映画で、日本からは菊池凛子さん、スペインからはSergi López セルジ・ロペスが主演予定となってます。タイトルは「Map of the sounds of Tokyo」。(邦題「ナイト・トーキョー・デイ」)
おぉぉっっと、またもや日本絡みのお仕事です。
でも、今回の仕事・・・
僕は・・・出演しません。
えぇ~、「じゃ、何したん?」ですよね。
監督によるとこの映画、全編の80%が日本語の台詞になるらしいです。
もちろん、セルジの台詞の大部分も日本語になる予定。
まだ撮影は始まっていないんですが、今の時点でセルジは日本語が全く喋れないらしいんですよ。そこで、撮影前に日本語の台詞を耳で覚えて練習をする必要があるとのこと。
そこで、今回の僕のミッションは・・・
日本語台詞の
練習用オーディオの録音。
そうです、スペインの有名俳優さんが僕の声を聞いて台詞の練習をするんですよぉ。なんか、凄く不思議な感じです。
さて、録音前の打ち合わせの時。
なんとセルジ・ロペス本人が来ていました。
今回の僕の仕事、裏方仕事なんで決して表にはでません。
だけど、とにかく、彼が練習しやすい「良いものを作ってやろう!」とちょっと燃えましたね。
そこで、打ち合わせの時には、彼の要望をしっかり聞き出しました。
彼からの要望は、
「アナウンサーのように正確に発音するんじゃなく、
イントネーションやリズムをちゃんと表現して欲しい。
君が俳優として自然に演技してくれるのが一番。」
とのこと。
あと、外国語で演技するっていう点では、規模は違うけど僕も同じような経験をしているので、僕の方からも色々アイデアを出してみました。
すると、
「それ、いいねぇ」 「面白いね、それ!」
なんて感じで意見が採用されたのも正直嬉しかったです。
いやぁ~、それにしても、セザール賞も受賞している俳優さんなのに、話しした感じが全然偉そうじゃなく、すごく気さくで素朴な感じの人でした。
いつかは俳優として共演させてもらいたい!です。
そして、今週の火曜日、しっかり録音してきました。
それから、数日後、携帯にメールが・・・
おぉぉ!セルジ本人からやぁ!
「どうも今回はありがとう。早速聞いたけど、完璧だよ!・・・難しい部分や疑問が出てきたらすぐ連絡するんで、その時はよろしく。」
・・・だって
なんか、大俳優さんからのあまりにも普段着なメールだったので、ますます不思議な感覚に。「あれぇ、オレどこにおんの?」って感じかな。
こんな形で映画に関われて、大手プロダクションにもしっかり顔を売ることができて、しかも、セルジとも知り合えて・・・一粒で何粒もおいしい仕事でした。
ほらっ、k-chulo、めげてる暇はござりませぬ!
前進、前進・・・でございます。
by k-chulo
| 2008-10-27 10:07
| ACTING