クリスマスネタ(第2弾) バルセロナのクリスマスは ウンチだらけ!!
2004年 12月 24日
知ってますか?
ここバルセロナの主要なクリスマスキャラクターは
なぜか「ウンチ」絡みのものばかりなんですよ。
う・ん・ち ですよ。
聖なる夜に ウ ン チ なんですよぉ。
えぇい、しつこいって・・・
①El Caga Tio (和訳:ウンチおじさん)
なんともストレートな名前ですが、そのままなんで仕方ないです。
ここ最近はサンタクロースに主役を譲ってしまった感が大いに
ありますが、カタルーニャ地方では、この「ウンチおじさん」が
プレゼントを持ってくることになっていたそうです。
形は単なる丸太に目鼻がついただけのあっけない人形。
このお腹の部分に穴がくりぬいてあり、そこに昔はクリスマスに
食べる「トゥロン」っていうお菓子を詰め込んでおいたそうな。
クリスマスの夜、子供たちは歌を歌いながら棒っ切れで
お腹をつついて、この人形に「ウンチ」をさせる。
おなかから出てくるウンチってのが、詰め込んである
お菓子。つまり、ウンチを食すわけです。
まぁ、これがクリスマス恒例の子供たちのお楽しみみたい。
いまでは、おなかに詰め込んでいる「ウンチ」がお菓子から
オモチャなどに変わっているみたいですけどね。
それにしても、押し出した「ウンチ」がプレゼントなんて、
なんだかなぁ。
②Caganer (和訳:ウンチをするひと)
さて、我が家のクリスマスのベレンの写真(昨日の写真)
をよく見てください。
見つかりました?
ウンチをしてる人形。
聖なるキリストの誕生を表した飾りの中に、
「なぜ? ウンチをしてるおじさんが?」
確かに、謎ですよね。
いや、日本なら「ふざけんなぁ」ってお叱りの言葉が
出てくるはず。
ただ、物の本によると、この人形の由来としてこんな説明が
ありました。
この「ウンチする人形」は、決してふざけた意味合い
ではなく、ウンチが土に返り土壌への肥料となることから
クリスマスの日において、更なる今後の健康、繁栄を
祈る象徴となっている。
また歴史的には、18世紀末頃、17世紀に作成された
『La Virgen y la montan~a de Montserrat』
という大理石のレリーフからインスピレーションを受け、
この人形が誕生したと言われている。
この作品には、キリストの誕生を祝い贈り物を届ける
人々が描かれているが、その中に茂みにうずくまっている
男性の姿が小さく描かれており、この男性の姿がこの
「ウンチする人」のモデルとなっている。
う~ん。
う~ん、なんだかなぁ。
胡散臭い。あまりにも胡散臭すぎる…
だいたい、なんで「茂みにいるおじさん」を「ウンチしている」
って思えんねん。そんで、いきなり「ウンチ人形」の
インスピレーションやて?
まぁ、僕の予想では、本当はこんなことやと思うけどね。
18世紀末ごろのクリスマス直前、ある教会の牧師が
ちょっとふざけて「ウンチ人形」をベレンの中に紛れ
込ませておいた。
それもできるだけあんまり目立たないように。
教会の結構偉い人達も一緒に仲間内で盛り
上がっていた。
しかし、見つからないと思っていたその人形が
めざとい子供たちに見つかってしまい、思いの他に
村中で評判になってしまった。
敬虔な信者からは、「こんなふざけたもんを飾るとは
どういうことやぁ」と叱責・反感を買いそうになった。
そこで教会側が「こりゃ、やばい」ってことで後付けで
もっともらしい誕生秘話を作ってその場を乗り切った。
要は、後付け、
こじつけに決まってるって。
とにかく、「ウンコ人形」の起源はここカタルーニャ地方。
スペインで最初に人と違うことをやりたがるのはカタラン人。
(彼ら自身は「反骨精神」なんてきれいな言葉で言ってるけど・・・)
おまけに、言い訳も日本人の100万倍巧いってことを考えると、
この「ウンチする人」の「誕生秘話の秘話」は僕の説が最有力!!
(やと思う)
では、ウンチまみれのクリスマス、皆さんもお楽しみください。
Feliz Navidad. Bon Nadal.
by k-chulo
| 2004-12-24 18:56
| LIFE in BCN